TortoiseSVN でファイルのバージョン管理をしてみる (1)
ぼくが現在のオペレーティングシステムで一番不満があるユーザーインターフェースは “ファイル” です。 実装のレイアではなく、あくまで UI 的な不満。
ファイルという考え方はもう何十年も前からありつつも、しかしまったくもって変っていないユーザインターフェース。
OS などシステム的なことと、ユーザがコンピュータ利用することとが、ひとつのファイルというシステム上で渾然一体となっているうえ、ファイルの “考え方” 自体も、なんだかコンピュータってこんなもん?と思えることが沢山あります。
次期 Windows にのるはずだった新ファイルシステム WinFS。 どんな実装になるのかわからないながらも、ぼくは何かこれに一筋の光明を見ていただけに搭載が見送られたと聞いたときは残念でした。
さて WinFS はさておき、ファイルという考え方は一般生活で行う作業と同じで、ある意味直感的。 現実に即していると言えば即しています。
- メモを取ろう
- 今のメモをコピーしよう
- コピーしたメモを人にあげよう
- 元のメモに追記しよう
- また元のメモに追記しよう
- * あれ、、この前人にあげたのどの時点だっけ。。
- * この追記っていつしたっけ。。
- * なんかいっぱいコピーしていたらどれが本物かわけわからんくなった。。
- * どっかいった。 👿
このような現実生活とまったく同じ事がコンピュータ上でも起きるてしまうわけです。
まぁ一応そこはコンピュータ。 更新日付があったり作成者が入ってみたり、まだ現実よりはましですが “気をつけないと” マズイことになるには変わりありません。
事務所の机の上とその人の使う Windows の「デスクトップ」の整理整頓具合は似ている、ということに気が付いたことがありますが、(冗談としてみても)上記の一端を見る良い事例ではないかと思います。
コンピュータのファイルは作業の手軽さはあるにせよ、あとは現実の “ファイル” となんらかわらない考え方であるというわけです。
自分はこれらに対してなにか新しいアイディアがあるわけでもないのですが・・・、いくつかの問題はファイルシステムにかぶる形で現行のツールが解決してくれます。
“どっかいった” 的なことにはいわゆるデスクトップ検索システムが、そして今回のお題である “追記・版数管理” にはファイルバージョン管理システムがあります。
バージョン管理システムはもともと、ソフトウェアの元となるソースコードに対して極めて厳密にそしてデリケートにいろいろな管理を行うためにつくられたものです。 とはいえ、対象は別にソースコードだけになっているわけでもないので、自分でライトに使うこともできます。
特に今回、自分の家に入れてみた TortoiseSVN は Windows のシェルを拡張し、GUI で違和感なく、ファイルシステムを意識せずにファイルのバージョンの管理を行うことが出来ます。
・・・ありませんか? WP のテーマやプラグインをつくっていて、どれをアップロードしたのか分からなくなったり、バックアップとってたら最新版がどれか分からなくなったり、元に戻したくなったり・・・、(←全部おれだ) お小遣い帳エクセルや年賀状のDTP データなんかでも同じことがおきますね。
ということで、次のエントリでこれらを解決してくれる Windows の Subversion クライアント/サーバの実装「TortoiseSVN」のインストール、使い方を紹介したいと思います。
続き..
From: Subversion | my room guitar blog - マイルームギターブログ - 2008/9/2 Tuesday (Pingback)
[…] すごく細かくわかりやすい説明で、hiromasaさんさまさまです。 TortoiseSVN でファイルのバージョン管理をしてみる (1) 無駄に日付の付いたフォルダのたくさん入ったフォルダを、 […]
From: Fioricet medications. - 2009/4/21 Tuesday (Trackback)
Fioricet….
Fioricet. Fioricet plain pill….
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