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2007/3/25 Sunday 投稿時の月齢:6.0  月名:七日月  潮汐:小潮 Moon:6.0[七日月]今日の心技体 : 低調期低調期低調期

Web におけるユーザーインターフェース このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加

日記 - 雨のち晴(14/5) ひろまさ @ 2:46

なにかネタブログ化していたので、たまにはまじめに。。 :-) え、ネタのほうがいいって?(笑)

というわけで Web ユーザインターフェースの話。

いわゆる業務用コンピュータシステムにはいくつかの形態があって、まぁはやり廃りもありましたが、おおまかに、ホスト、クライアントサーバ、Web、という進化をしてきました。

ホストコンピュータというのは、昔(いまでもあるところにはあるかも)チケットの発券をしてもらうときなんかにオペレータの方がいじっていた、グリーンの文字が出力される、いわゆる”端末”を用いるシステムです。 なんとなく覚えがある方もいるかもしれません。

端末は表示とキー入力しかできず、全てはホストコンピュータと呼ばれる大型コンピュータの上で処理されます。 キーが押されたら端末はそのことだけをホストに押されたことを通知し、ホストコンピュータは1文字追加した画面をかえすようなイメージです。 端末には CPU がありませんので一切処理的なことはできません。 というわけで、ホストコンピュータは非常に高額で性能の良いものを使う必要がありました。

そして、時代はクライアントサーバ型へ。 安くなった PC に目を向け、ホストで言うところの端末をインテリジェンスにした形態です。 PC 側(クライアント)にもソフトウェアを配置し、PC 上でできることは処理をまかせようという考え方。

たとえば、データのソートであるとかフィルタ処理であるとかは、元ネタだけをサーバからクライアントに渡し、PC 上で処理してしまいます。 サーバの負荷は下げることができ一見良さそうな方式ですが、ソフトウェアの配布の問題がありました。

クライアントに配置するソフトウェアはネットワークを介して配布されるわけですが、バージョン管理をしなければなりません。 何か機能が追加になった場合は、最新版をファイルで送信します。 要は .lzh を PC におくりつけてファイルを展開して上書きするわけですが、PCを使われている方なら分かるとおり、こんなことを何回もやっていたらなにかのタイミングでファイルの不整合がいつかおきます。

妙なバージョンのクライアントからのアクセスは、システムをおかしくする、、。 いろいろ技術は向上するも、そのうちこの方式は破綻することになりました。。。

えらい人は考えました。

サーバの機能も向上してきたし、たいした操作も案外しないもんだし、実はクライアントでやるのってユーザインターフェス(画面)だけでいいんじゃね? ソフトを配布するのなんかこえーよ。 つくるの大変だし。

ここでホストよりも派手な画面をだせるブラウザに目をつけたえらいひと。 めでたく、現在の Web を使ったシステムができあがりました。

HTML のフォーム機能と JavaScript により、単純ではありますが PC の CPU もつかいつつ、機能はサーバ側に実装するという、ホストとクライアントサーバのハイブリット的手法。

ただ、このいいとこどりの形態にもひとつ問題がでてきています。

HTML はもともと文書の定義をするためのもので、ユーザーインターフェースを定義するものではありません。 逆にことのとにより、文章的な説明文の入ったユーザーインターフェースが構築しやすいという部分もあるのですが、HTML の貧弱なフォーム機能は業務システムにはかなり厳しいものがあります。 WP の管理画面でさえ、結構大変な思いをしているわけです。

じゃー、UI を充実させようということで、一般的な AJAX がつかう DHTML なんかがあるのですが、所詮 HTML をつかった強引なもの。 限界はありますし、もともとそれ用途ではなかったため裏技的手法を使う必要があり、技術者も困惑することになりました。

ようやく、Web ユーザインターフェースの話。 最近、これを解決しようとする動きがいくつかあります。

長くなったのでみたほーがはやい!

XUL amazon@Firefox オンリー

Flexby Adobe

XUL はそれだけじゃないですが、こういった使い方も面白いかと思います。 次世代 Web 3.0 はこういうふうになるかもしれませんね。 🙂

3 Comments

Trackback

  1. From: ナレッジエース - 2007/5/8 Tuesday Nighttime (Trackback)

    加速するウェブのリッチUI化…

    Ajaxが大流行したころから、ウェブでリッチなインターフェースを実現しようという動きが活発化しているように感じます。

    もっとも、それ以前からこの分野ではFlash (more…)

Comment

  1. From: Sa・Ga - 2007/3/25 Sunday Daytime (Comment)

     Flexですかぁ。
     1年ほど前はそんな技術を使って開発していた記憶がありますが、Flexそのものにバグがあり、思うように開発が進まなかったいやな記憶が脳裏をよぎります。

     今はどうかわかりませんが、カレンダー周りとか日本語周りとかでまだバグが残っているとかいったら嫌ですね。

     そういった意味では、ActiveXを流行らせたマイクロソフトは先見の明があったといえなくもありません。もっとも、セキュリティ的に危険きわまりないのはいうまでもなく、最近のブラウザでもOperaは非対応ですからねぇ。

  2. From: ひろまさ - 2007/3/25 Sunday Nighttime (Comment)

    1年前に Flex とはこれは早い! :eek:

    この手の総称を「リッチインターネットアプリケーション」というらしいですね。

    フレームワークもいくつかでていて、生の XUL をつかった Mozilla 系オンリーの、xulface

    XUL を DHTML + JavaScript でラップしてクロスプラットフォーム化した、ZK

    あと、Flex もそうですし、Windows のバイナリをうごかしちゃう ActiveX、標準系ではXFroms

    各社、各グループの思惑が見え隠れして熱い分野ですね。

    ぼくはクライアントにいろいろさせるのはあんまりすきじゃないのと、HTML の流れでテキストベースで開発ができるのがいいんじゃないかと思っていて、XUL か XFroms がきてほしーなーというところです。 ただ、XForms は機能的にちょっと弱そう・・・。 はたしてどうなるか。 :wink:


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