映画の中のコンピュータ
映画やドラマの中で、いわゆるパーソナルコンピュータがでてくることがある。 このコンピュータは、Windows や MAC ではなく仮想の物であることが多い。その物語に合わせた形で画面が展開し、多くの場合はネットワークに接続されており、重要な情報にアクセスする手段として使われる。
この映画用に設計された仮想コンピュータの GUI。 なかなか凝っているが、正直に言えば使いにくそうだ。 しかし、本物のパーソナルコンピュータ の GUI とは全く違う、画期的に良いと思う点がある。
それは、人間に対するレスポンスが異様に速いこと。 コンピュータに対して操作した場合に、操作したことが画面にすぐ反映される。 人間が最優先にされている。 これが格好いい。
本物のPCの場合は、処理(PC)が最優先で画面(人間)がおいていかれることが結構ある。 レスポンスが全くないまま操作に対する処理が裏で行われ、忘れた頃に処理結果のみが帰ってくる。 これは、あんまり気持ちが良くない。
日常生活で言えば、誰かにお願い事をしたのに返事はなく、そのうち机の上にどさっと、資料だけが置かれている。 そんな哀愁漂う管理職になった気分だ。 資料作成時間>返事をできるまでの時間 ならば、最初に返事が欲しい。
ユーザインターフェースである以上、それを実現するプログラムはユーザを最優先に処理すべきではないかと思う。せっかく、コンピュータが高速化したのに、これではいつまでたっても、やぼったく感じてしまう。 時間がかかる処理であればいくら時間をかけても良い。 そのかわり処理を開始する前に進捗メータをなによりも先に出す処理をしてほしい。
映画の仮想PCも、家庭用ゲームのユーザインターフェースもこれがうまくできていて、美しいと感じる。もし、いろいろな事情(OS に介入されて好きにできない等)があって現実で実現不能であれば、クールにきめる方法がもう一つある。
UNIX CUI のように寡黙になることだ。