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2005/9/26 Monday 投稿時の月齢:23.0  月名:真夜中の月  潮汐:小潮 Moon:23.0[真夜中の月]今日の心技体 : 低調前不安定期好調期好調期

Linux でプリンタ・スキャナ共有をしてみる このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加

日記 - ひろまさ @ 18:46

部屋の模様替えにてプリンタの USB ケーブルが届かなくなったため、Linux サーバをプリンタサーバにして、ネットワーク越しに印刷を行うように収容変更をしてみる。

Linux の印刷管理システム “CUPS” を使うといい感じに出来るようなので早速インストール & 設定。 ターゲットプリンタは EPSON の CC-600PX というプリンタスキャナ複合機です。

とりあえず、Linux の USB に差し込んでみると、、

  1.  usb 4-1: new full speed USB device
  2.  using ohci_hcd and address 2
  3.  drivers/usb/class/usblp.c:
  4.  usblp0: USB Bidirectional printer
  5.  dev 2 if 1 alt 0 proto 2 vid 0x04B8 pid 0x0801
  6.  usbcore: registered new driver usblp
  7.  drivers/usb/class/usblp.c: v0.13:
  8.  USB Printer Device Class driver

ということであっさり認識している様子。

/etc/cups/cupsd.conf  を以下のように設定して、管理画面とプリンタの共有を内部のネットワークに対して許可。

  1.  <Location /admin>
  2.      AuthType Basic
  3.      AuthClass System
  4.      Order Deny,Allow
  5.      Deny From All
  6.      Allow From 127.0.0.1
  7.      Allow From 192.168.0.0/24
  8.  </Location>
  9.  <Location />
  10.      Order Deny,Allow
  11.      Deny From All
  12.      Allow From 127.0.0.1
  13.      Allow From 192.168.0.0/24
  14.  </Location>
  15.  #Listen 127.0.0.1:631
  16.  Port 631

Windows の印刷データを素通しして印刷するように、CUPS ドライバを設定。  /etc/cups/mime.convs  と  /etc/cups/mime.types で RAW モードを ON に。

  1.  application/octet-stream

あとは、

http://[サーバIP]:631/

にブラウザからアクセスして、管理画面から USB に認識しているプリンタを add すれば OK です。

クライアントの Windows からは、

http://[サーバIP]:631/printers/[プリンタ名]

でネットワークプリンタの追加が出来ます。

これで2台の PC から印刷が出せるようになりました。 うーん簡単になったものだ、としばし感動。 しかし、このままだと複合されているスキャナが使えないのです。

調べてみると Linux でスキャナを使うには “SANE” というソフトウェアを使うらしい。 しかも、バックエンドとフロントエンドが別れているのでネットワーク越しでも使えそう。 ということで早速インストール。

サイトからソースを落としてきて、 configuer; make; make install 。

でもって、

  1.  # scanimage -L
  2.  device `epson:libusb:004:002' is
  3.  a Epson Unknown model flatbed scanner
  4.  # sane-find-scanner
  5.  found USB scanner
  6.  (vendor=0x04b8 [EPSON],
  7.  product=0x0801 [USB MFP])
  8.  at libusb:004:002
  9.  # scanimage -T -d epson:libusb:004:002

でローカル接続確認。 Unknown ってでていますが、ヘッドがちゃんとぐぃーんって動き高まる期待。 :-) この Linux には X Window いれていないので、ローカル確認はここまで。 次に Windows からネットワーク越しに使う設定をしてみる。

sane のデーモン、saned を xinit.d から呼び出すように設定。

  1.  # cat /etc/services | grep 6566
  2.  sane 6566/tcp # SANE network scanner daemon
  3.  # cat /etc/xinetd.d/sane
  4.  service sane
  5.  {
  6.      port = 6566
  7.      socket_type = stream
  8.      server = /usr/sbin/saned
  9.      user = root
  10.      wait = no
  11.      disable = no
  12.  }

ポート起動がうまくできることを確認して、Windows の SANE クライアントから接続します。 最初、sanetwain という SANE と Twain のブリッジドライバを使ってみたのですが、 “Time out writing bytes to socket” というメッセージが途中で出てうまくいかず。 惜しい。

気を取り直して、xsane という SANE クライアントの Windows 版をいれて接続してみたところうまくいきました!

  • C ドライブのルート直下の sane ディレクトリ  にファイルを展開
  • C:\sane\etc\sane.d\net.conf に接続先サーバの IP アドレスを書く
  • C:\sane\bin\xsane.exe を起動

するとサーバの saned に接続し操作できるようになります。

XSANE

Build in Gimp テクノロジーのようで、下手なスキャナクライアントよりずっと高性能と思われます。 GTK ベースなので 他のWindows ソフトと比べるとユーザーインターフェースにちょっと違和感ありますが、実用に耐える動きをみせていました。

いままでスキャナの共有はできていなかったので、今回の収容替えでレベルアップです。 開発者の皆さんに感謝します。

2 Comments

Trackback

  1. From: 雑日記&ブログ - 2005/12/15 Thursday Daytime (Trackback)

    PC Linuxで複合プリンタの利用…

    PC プリントサーバのできることで少し書いた、「Linuxでのスキャナ共有」ですが。
    どうやら、み…

  2. From: links for 2007-10-25 -> As a Futurist... - 2007/10/26 Friday Morning (Pingback)

    […] hiromasa.zone :o) ≫ Linux でプリンタ・スキャナ共有をしてみる […]

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