Windows から窓が消える日
ユーザインターフェースを構築する上で一番重要なのは、操作者に対する即時性なのではないか、、ってなことを前に書いた。
加えて、優れたユーザインターフェースをつくるうえでもうひとつ考慮しておきたいのが、何かしら表示を行う場合は操作者の予測する視点の先に情報を表示しなければならないこと、ではないだろうか。
これを一番分かりやすく実装したのが、タブブラウザ。 ページの”左上”が固定されているためばんばんページを読むことができる。 ブラウザがマルチウインドウで実装されていた場合は、左上が変わるのでかなりのストレスになる。(ノーマル IE はきつい!)
またプログラムの開発環境も、エディタがタブ実装されていたり、本来ならば別のアプリケーションで事足りる機能(エクスプローラ的な機能やコンソールの表示)をペインで自分のウインドウにとりこみ、常に同じ位置に表示されるようになっていたりする。
これらは、ウインドウ自体の操作の簡略化や操作の統合という意味もあるとは思うだが、視点を一定にするという重要な役割も担っていると思う。
マルチウインドウによる情報の同時表示と、情報の開始位置を固定することは相反することであるが、天秤にかけると、どうも後者のほうが重要におもえる。
Internet Explorer 7 ではタブブラウジングが実装されるらしい。
Windows から窓が消える日もそう遠くはないのではないかと、ふと思った。