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2007/6/22 Friday 投稿時の月齢:7.0  月名:弓張月(上弦)  潮汐:小潮 Moon:7.0[弓張月(上弦)]今日の心技体 : 好調期好調期低調期

WordPress と MovableType と GPL と このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加

日記 - 晴時々曇(26/17) ひろまさ @ 2:27

ちょっと前になりましたが、MovableType がライセンスを GPL にするらしい。 無料になってわーいっていう感じもありますが、ふと有料プラグインとか作っている人たちが微妙に困ったことになるような気がしてきました。

# まだでていないので普通の GPL であることとして書いています。(sixapart 社が GPL に例外条項として「プラグインはOK」みたいなのをつける可能性はあります。 これがつくと以下の文章は無意味です)

スラッシュドット ジャパン | Movable Type 4、GPL版もリリースへ

Movable Type と言えば最も有名なブログツールの一つであるが、オープンソースではないことでも知られていた。だが、今年の夏頃に Movable Type 4のGPL版がリリースされるという記事がOpen Tech Pressに掲載されている。既に Movable Type Open Source Project のページまであったりするが、コードをいじってみたいと思っていた人は参加してみよう。

MovableType の場合、どうやら GPL と sixapart 社のデュアルライセンスになるようなので、まず分かりやすい単一 GPL の WordPress でプラグイン/テーマの扱いを書いてみます。

WordPress は GPL というライセンスで配布されています。 GPL はおおざっぱに書けば、「自由に使える」、「ソースを公開する」「再配布時することができて(改変してもOK)、するときは GPL にしなければいけない」などが大きな特徴です。

プラグインとかテーマを書く人からするともういっこあって「GPL にリンクするソフトは、そのソフトをGPL にしなければいけない」という特徴があります。 てなわけで、WP のプラグインをつくると本体の GPL に従ってそのプラグインは GPL になります。

“リンク” っていうのが難しいところですが、WP の場合で言えばコアファイルに含まれる関数を呼び出すこと。 これがリンクになります。 ということは、プラグインは完全に GPL。 で、テーマもテンプレートタグを呼び出すのでテンプレートタグの解釈によっては GPL になります。 (後述)

で、たとえば有料でプラグインやテーマを “配布” するとなるとどうなるかというと、まず GPL の場合その配布が有料であるか無料であるかは問いません。 問題は1次配布をうけたユーザは、その利用ライセンスが GPL となるので “再配布” できるという話です。 ということで、買った人が(そうしたければ)無料で GPL として再配布できます。 これは商売をやっている人からすると面白くありません。 最悪、一人に売れたらあとは無料で他から取得できてしまうからです。

さて、MovableType も GPL 版がでたあかつきには当然、この特徴を持つことになります。 GPL 版の MovableType にリンクする限り、プラグインの配布ライセンスは GPL になると思われ、有料のプラグインをつくっている人たちは GPL にのっとった再配布を許可せざるを得なくなります。

現実的には「このプラグイン は GPL 版の MovableType ではは使えない」ということにすれば、とりあえず良さそうですが、はたしてユーザがついてくるかどうか。 ぼくは MT のコミュニティーの様子はあまり分からないので、どんなもんでしょう? 🙂

MT の場合ちょっと難しいのが、テーマの扱いです。

GPL は、たとえば GPL で配布されているインタプリタ言語があったとして、そのインタプリタ上で動くソフトウェアには GPL の特性はかかりません。 もっと簡単な例だと、GPL で配布されている画像処理ソフトでつくった”絵”は GPL にはなりません。 要は GPL はソフトウェア上で処理するデータに関しては無関心です。

MT は WP と違って独自のエンジンで解釈するテンプレートタグを持ちます。 このテンプレートタグの扱いを、MT 環境上で動く言語としてとらえるとテーマに関しては GPL はかかりません。 ただのデータ扱いになれるような気がするのです。

WP の場合も強引にその解釈もできそうですが、、なんせ生の PHP で関数呼んで動いちゃっていますから、、どうなんでしょう。 だめかな。 あと、CSS とか 画像の扱いもぼく的には結構謎だったりします。

ちなみに誤解がないように書いておくと、以上は全て”配布”する場合の条件です。 配布をおこなわず、自分で使う場合はもちろん「自由に使える」です。 自分というのは、個人の場合もあるでしょうし、企業としてライセンスをうけて内部でつくることもあるでしょう。

何かをほしがっている人に有料でプラグインやテーマを納品したい場合は、その人がつくったことにすればいいと思います。 具体的に言えば、その企業に雇ってもらってその会社の著作物とすればよいわけです。 あ、ただその会社がそれを外販しちゃうと GPL 配布になるのは注意です。

…てなわけで、だれか雇ってください(冗談です

注) 以上はぼく的な解釈なので間違っているかもしれないです、、というか裁判所がやることかな。 まぁ話半分くらいにみといてください。

3 Comments

Trackback

  1. From: Junnama Online (Mirror) - 2007/6/23 Saturday Nighttime (Trackback)

    MovableTypeのオープンソース化(Web屋的見解)。…

    えー、SOHO事業者でWeb屋で有料ではないけどCCライセンスとかでプラグイン… (more…)

  2. From: Yuriko.Net » WordBench 資料「GPLとWordPress」「プラグインの作り方(管理パネル篇)」 - 2009/10/7 Wednesday Nighttime (Pingback)

    […] WordPress と MovableType と GPL と (zone.maple4ever.net; 古い内容だが今でも通用する) 上に戻る « 見事にスランプか  […]

  3. From: スマホサイトの作り方で、あんまり… - NEWS 99 - 2011/1/29 Saturday Nighttime (Pingback)

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