名前のつく物
最近、コンピュータと無関係な人によくブログをやっているか?と聞かれるようになった。なんでも、周りの友達が始めたりしているらしく、そこを拠点としてコミュニティーができていたりして、自分でも興味を持っている、ということらしい。
でちょっと笑っちゃうのが、みんな「ブログ」って発音(?)できない。このまえは「ほら小袋みたいな」といわれた。一瞬、ココログの事でも言っているのかと思ったら、純粋なブログのことだった。 :-) まぁかくいうぼくも、ブログって音は、声に出すとちょっと照れる発音です。
WWW で最初に一般化したアプリケーションが電子掲示板(BBS)だった。これはパソコン通信時代から続いていたし、名は体を表すで分かりやすかったためか浸透が速かったように思う。 対して、昔からあったいわゆる「日記サイト」。自分もやっていたことが一瞬あるが、”ブログ”という名前を付けてもらうまでブレイクはなかった。
スクリプト言語 ruby の作者の方も言っていましたが、「名前が付けることができたら勝ち」。 これは結構当たっていると思う。
“日記” じゃなくて “ブログ” なんですよね。 書く内容もちょっと変わる印象。
あと、名前が付いていると何かしらのコンセンサスがある、ということも含んで人に伝えられるのが強い。 もちろん、ブログという一言だけで、コンテンツマネージメントシステムというファンクションがすぐ伝えられるのもあるけれど、なによりも、基盤として確立している安心感も言葉に加えることができる。
これをうまくつかったのが、テレビCM の「apeos」。
「どんでんがえさんよ、アペオスは。どんでんがえさんよねぇ」
「どんでんはかえさんでしょう」
アペオスっていったい、、って話ですが、なんとアペオスは物ではなく、
富士ゼロックス知的フィールド Welcome to Apeos
お客様のエンタープライズ・レベルの経営課題解決に貢献する「サービス環境」です。
なんだそうです。 概念に名前を付けて実体化させたわけですね。
そんなこんなで本題のブログくんですが、社外向けマーケティングサイトや社内のコミュニケーションツールとして導入する会社も出てきているそうです。
まったく同じファンクションの説明をしたとして、経営会議資料の題名が「コンテンツマネージメントシステム導入」とか、はたまた「社内イントラで日記を書いてコミュニケーションを図ろう」とかだったら通らなかったハズ。。
まさにネームバリュー。 名前って偉大と思った次第。