最近周りで、いわゆるシリコンオーディオプレイヤーを買う方が増えてきました。普段、この手のデジタルデバイドを使わない人も購入されていますので、人気は本物と見て良いでしょう。
ぼくが一番最初に買ったのは、1998年の Rio PMP 300。シリコンオーディオプレイヤーの元祖ともいえるべき存在です。(他には mpman なんてのもありましたね) 内蔵メモリ 32M で たしか、2万円を超えていました。 いまや、 操作系を省いた iPod shuffle なんかだと 512M で 1万くらいだそうで時代の流れを感じます。
ちなみに、購入した Rio くんは満員電車で押しつぶされ、電池のフタがクラッシュしました。。 とほほ。
Rio PMP 300 が出た当時、アメリカ RIAA が Rio の当時の発売元だった、Diamond Multimedia を音楽産業に打撃を与える物であるとして訴えたりして MP3 フォーマット自体が問題視されたりしました。
さらに、この Rio PMP 300。Diamond Multimedia は、転送した曲を PC に書き戻すことがないのでコピーの助長には繋がらないと主張したのに対して、 Rio をハックしていた人が、ないはずだった書き戻し機能を発見してしまうなど、一部で盛り上がりを見せておりました。
結局、Rio 自体には著作権侵害の要素はないという判断が下され、事態は収束していったのですが、今のシリコンオーディオプレイヤーをみていると、あれはいったいなんだったのだろう・・・、と。
今のプレイヤーは曲の書き戻しも普通にできますが、機器自体に世間の不健全な認識は一切ありません。 盛り上がって損しました。(笑
提供される側の自由を奪わないとお金儲けできないビジネスモデルは、もしかすると将来なくなるかもしれません。 やはりこう考えても、1989 年から GPL を提唱していたリチャード・ストールマンはすごい人です。